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大好きな画家と絵画のページ 昔から何故か絵を描くことが大好きでした。 漫画も描きましたが、でもいつも目を惹かれて手に取る画集は、 ミケランジェロ・ティントレット・ラファエロ・フラゴナール・ ティツィアーノなどなど ![]() (ミケランジェロ 最後の審判) 重厚な宗教画や、柔らかな肌の美しさが際立つ作品に とても惹かれました。 美術館めぐりも好きで、独身時代はよくぶらりと旅行ついでに 各地の美術館を巡ったものです。 いちばん思い出深いのは大学時代に、 ヨーロッパ9カ国11都市の中で訪れることができた いくつかの美術館です。 ルーヴル美術館・プラド美術館・エルミタージュ美術館など、 超有名な美術館はもちろんのこと、 サンピエトロ寺院の横にあるシスティーナ礼拝堂や サンマルコ大聖堂に隣接するパラッツオ・ドゥカーレなども、 ほんとうに天地がひっくり返るような衝撃を受けた思い出です。 ![]() (サンピエトロ大聖堂) どうしてあんな絵が描けるんだろう、 どうしたらあんな色合いが出せるんだろう・・・ 私ごときがそんなふうに感動するのですから、 美術を専攻して画家を目指す方たちには、 口では言い表せないほどの価値あるお手本なのでしょうね。 私自身は趣味で絵を描きますが、それでも、 たとえ趣味であっても、 偉大なる作品を残してくれた画家たちに近づきたい、まねしてみたいと、大きなそのテキスト(本物の絵画)を見るたびに思います。 音楽の世界もそうですが、後世に残る素晴らしい仕事には、 つねにスピリチュアルなメッセージを感じます。 その時代、時代に応じた人々の心の叫び、 魂の求めるものが何百年のときを経て、 見る人に波動を投げかけてくるようです。 好きな絵画をあげたらきりがありませんが、 中でも特に引かれる作品たちを、独断と偏見でご紹介したいと思います。美術の世界を楽しむきっかけにしてくださったらとても嬉しいです。 ★ルーヴル美術館より ![]() 最近では「ダ・ヴィンチ・コード」の著書や、映画の影響で、 注目を集めることが多くなりましたが、私が訪ねた20年ほど前は、 まだガラスのピラミッドが建設中(ほとんど完成間近でしたが)でした。 当時は、あの厳粛な雰囲気の中にどうしてガラスのピラミッド?? と思いましたが、今では かかせない珠玉の美術たちへの入り口になっていますね。 ![]() 12世紀末に築かれた要塞をもとにルーヴル宮が誕生したのは 14世紀、シャルル5世の時代。 やがて16世紀にフランソワ1世が、フランスルネサンス様式の 優美な城館に改造したのをきっかけに、 歴代の王たちは宮殿の増改築を繰り返しました。 1610年には、アンリ4世によって、セーヌ川沿いに 「グランドギャラリー」と呼ばれる前兆460メートルにもおよぶ ギャラリーが誕生し、芸術家たちのアトリエを設け、 芸術の奨励に乗り出しました。 その後、200年近くにわたり、芸術家たちは ルーヴル宮に住み続けたのです。 ところが、太陽王ルイ14世の気まぐれから、 1678年宮廷をヴェルサイユに移してしまいました。 無用となったルーヴル宮はたちまち荒れ果ててしまいましたが、 残された画家たちが細々と活動を続け、 美術アカデミーが展覧会を開く中で「リーヴルに美術館を」 という声が次第に高まっていきます。 そういった民衆の願いをかなえたのが、 1789年に始まるフランス革命でした。 王政を倒した革命政府は、1793年にルーヴルに美術館を設立。 皇帝ナポレオン一世は遠征から持ち帰ったエジプトやイタリアでの 戦利品で、宮殿を埋め尽くしました。 長らく工事が中断していた方形宮が、一世紀以上の時を経て ようやく完成したのもこの時代です。 そして王家の宮殿は、フランスが世界に誇る美術館となって 生まれ変わったのです。 ☆ヴィジェ・ルブランの「ビジェ・ルブラン夫人と娘」 ![]() 1786年頃の作品。130cm×94cm 18世紀後半に優美な肖像画で人気を博した、フランスの女性画家。娘ジャンヌと共にいる自分の姿を描いた作品です。母親のまっすぐな愛情溢れる優しい気持ちに満ちた作品です。信頼しきった様子で、母の首に手を回し、まるで「ほらみて!私の大好きなお母様よ」って誇らしげなささやきが聞こえてきそうな温かみに満ちた作品です。 ☆アングルの「ヴァルパンソンの浴女」1808年。146cm×97.5cm 19世紀の新古典主義の領袖であったアングルは、優美な線画による独自の画風を築きました。この作品はローマ留学時代に描かれ、画家の理想とする美が明確に刻まれています。自然に見える裸婦の体も、よく見ると頭部と下半身のゆがんだ形や肩の線などが、実際にはありえない姿で描かれていることに気づくでしょう。しかし、やわらかくしっとりとした肌の感触が、伝わってくるかのような生命力溢れる作品です。 ☆モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの「ポンパドゥール夫人」 ![]() 1755年。175cm×128cm この画家は、パステルで数々の肖像画を描きました。重厚さよりも軽快さを求めたロココ時代は、パステルの軽やかな表現が愛好され、短時間で作成できることから、肖像画によく用いられたようです。ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人はその美貌とともに芸術愛好家としても知られています。 初めてこの作品を見たとき、パステル画とは信じがたいような質感を感じました。光沢感溢れるドレスやレースの材質感、透き通った美しい肌がまるで今そこで呼吸をしているかのような感覚を覚えます。愛妾〜というあまりよくなかったイメージがこの作品で変わりました。 ☆ブーシェの「ディアナの水浴」 ![]() 1742年。56cm×73cm ブーシェはロココ美術を代表する画家で、国王の首席宮廷画家や美術アカデミー院長などの要職を務めました。この作品は、狩の女神ディアナが狩猟の途中に、侍女のニンフにかしずかれて、水浴する場面を現したものです。神話の女神を描くことを口実に、魅力的な裸婦像が数多く制作された時代の中で、飛びぬけた愛らしさと柔らかな表現で、格別の輝きを放つ傑作です。 ☆ドミニク・アングルの「トルコ風呂」 1859〜63年。直径108cm。 アングルのこの絵には匂い立つような官能美の世界が描かれています。トルコ後宮の女性たちが、浴場で美しい裸体をくねらせ、悦楽に身をゆだねている〜絨毯には菓子と飲み物があり、エキゾチックな旋律と芳香が部屋いっぱいに立ち込めている・・・あたかも秘密の花園をのぞき見るかのようなエロティシズム。ナポレオン三世の甥に当たるナポレオン公の妻クロティルド公妃が、あまりのみだらさに絵の受け取りを拒否して送り返したエピソード付の一枚ですが、女性の柔らかな肌が、手を伸ばせば感じられるような見事な名画です。 そのほかにも、有名すぎるレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」やドラクロワの「民衆を導く自由の女神」などなど、ルーヴルは一日では決して回れない美術館ですから、3日せめて2日、スケジュールを組んで、是非お出かけくださいね。美術絵画だけでなく、ギリシャ・ローマの彫刻、エジプトのツタンカーメンなど、魅力的な展示が盛りだくさんです。足腰丈夫な若いうちにお出かけになるのをお勧めします。 ![]() ★ウィーン美術史美術館より ![]() この美術館は、600年にわたりウイーンに君臨した オーストリア・ハプスブルク家の歴代皇帝が その財力と審美眼をつくして収集した美の宝庫です。 なかでも2階ギャラリーの東ウイングには、 オランダ・フランドル・ドイツなどの北方絵画の傑作が並び、 西ウイングには盛期ルネサンスからマニエリスムに至る、 イタリア・スペインなどの名画が集います。 ☆ティントレットの「スザンナと老人たち」 ![]() 1550年代中ごろ。146.6cm×193.6cm この作品は、旧約聖書の「ダニエル書」に追加されたスザンナの逸話を題材に描いたものです。裕福なユダヤ人の妻スザンナは、無防備に豊満な肉体をさらしながら自宅の庭で水浴を楽しんでいて、生垣の影には人妻の水浴をのぞこうと身を乗り出す老人たち・・・ 鮮やかな色彩を駆使して「のぞき」という世俗的なテーマを表現しながら、独自の空間構成で見事に裸体の美しさを描ききったといえるでしょう。老人たちの一生けんめいな?いやらしさが、なんだかかわいらしくも思えてしまう、不思議な一枚です。 ☆ラファエロの「牧場の聖母」 ![]() 1506年。113cm×88cm レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロに影響を受けたフィレンツェ時代のラファエロの23歳ころの作品です。聖母の頭を頂点にした三角形の構図で、慈愛溢れるマリアと戯れる幼子たちが描かれています。洗礼者聖ヨハネから十字架をとるキリストの姿が、将来の磔刑を暗示させているようです。明確な輪郭線に縁取られた皮膚は、大理石のような透明感溢れる輝きを見せてくれます。 ☆ティツィアーノの「毛皮の少女」 1535〜37年頃。95cm×63cm 毛皮の服から片方の胸を除かせる魅力的な女性です。豊麗な色彩を用いたこわく的な女性像を得意としたティツィアーノの作品は皮膚のしたの通う血のぬくもりが感じられるようです。 きれいな二重とまっすぐな瞳が、何処かであったことがあるような不思議な感覚を運んでくれるかのようです。 ☆ベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」 1659年。127cm×107cm王女8歳の時の肖像画で、背景には勇気を象徴する金のライオン像と、節度を示す大時計がおかれています。青いビロードの柔らかな輝きや、感覚的な描写が印象派を思わせる色彩表現を見せてくれます。「お見合い写真」だったこの作品には、婚姻によって領土を拡大してきたハプスブルク家の栄光の歴史を感じます。 様々な作品があり、それぞれに個性豊かに語りかけてくれます。 美術館で過ごす時間は、静かでそれでいて、 過去という時間に生きた人たちのおしゃべりが心に響く、 特別な時間です。 「好きだな」と素直に感じる作品の前でゆったりとした時を過ごす 〜なんて贅沢な時間でしょう。 絵が語りかけてくる、いろいろな波動を、バイブレーションを 心で感じてみてください。 自分だけのお気に入りが、きっと見つかるはずです。 そしていつか、こんなふうに後世に残るような絵画が、 一枚でいいから描けたらいいな〜と今日も夢見ながら、 画集を開きます。・・・画集を開くより、絵筆を取ったほうがいい? その通り・・・ |
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